美ら?清ら?

大型連休で沖縄旅行を楽しまれたひとも多いことと思います。沖縄観光のメインスポットに「ちゅら海水族館」がありますが、「美ら」を「ちゅら」と読むことに違和感があるひとがいるでしょう。実は沖縄語で形容詞の「うつくしい」=「ちゅらさん」です。古語では、例えば枕草子で「美しい」ことを「きよら」としていて、語源は同じなのです。そうすると、「美ら海」は当て字で、本来は「清ら海」とすべきなのでしょうが、共通語話者には「きょらうみ?」と読まれます。そこでフリガナを付けて「ちゅら海」としたようです。厳密なウチナーグチ話者からは「びらうみ」とは何だ!と不評です。しかし、漢字には音読と訓読二通りの読み方があるように、沖縄語読みとしておいてもいいような気がしますが、どうでしょうか。