中国語を勉強してみた

今はコロナのせいで海外に行けませんが、いつか中国、台湾に観光したいので、そのため旅行者として必要となりそうな中国語の勉強を5月から始めました。本当は学校に行くなり、対面の個人レッスンがいいのでしょうが、時間的な縛りが嫌なのと、気軽に始めてみようと、まずパソコンでの学習ソフトをやってみました。私の環境はMacのノートブックパソコンとiPadで、音声入出力は本体組み込みのスピーカとマイクです。ソフトはロゼッタストーンの中国語(マンダリン)で、ダウンロード版がセールで3千円ほどと安価です。マンダリンとは英語名で数ある中国語方言の中の北京語のことで、中国大陸で標準語として使われているほか、台湾でも十分に通ずるとか。表示文字が簡体字(中国大陸)と繁体字(台湾)選べますが、簡体字にしました。繁体字はいわゆる旧漢字に近くどうにか意味が分かりますが、簡体字は何をどう略して作ったのか分からない文字なので、こちらを選びました。

Macの標準ブラウザのSafariでは、なぜか音声入力がうまく拾えなかったので、Chromeをインストールしたら問題なくできました。あまり義務感を持たず気が向いたときに1日、1,2時間やって半年ほどで全レッスンを終わりました。ただ漫然とやっても駄目だろうとレポート用紙にポイントになる文章を書き込んでいましたが、次第に分量が増え、後で見返すのに便利なように途中からiPadを横に置いてGoodNotesに切り替えました。中国語には「音」は同じでも抑揚によって「文字」=「意味」が異なる四声があるので、教材の発音をそのまま録音して文章に付けたかったのですが、かなり面倒な作業が必要で、それをやり始めたら本来の学習の妨げになりそうで、文字にピンイン記号を付けることにしました。

このピンイン記号を1文字ずつに付けるのは大変な作業になりますが、ピンイン記号と文字を一体化した中国語フォントがあります。「萌神フォント」をパソコンとiPadにインストールして、簡単にできました。なお、フォントを新たにインストールする方法は「沖縄語入門ガイド」のこちらを参考にすれば、同じようにできます。多音字(同じ文字で発音が異なる)についても、前後関係からある程度修正されているので、とても使いやすいです。

ロゼッタストーンを終えてから、短編にチャレンジする第一歩に「茉莉花」(NHK出版 陳淑梅)の本とその朗読CDを買いました。陳淑梅はNHKEテレの中国語講師としてよく知られています。この本は初学者向けにやさしい中国語で書いてあり、しかも文革期の「普通の」中国人がどう過ごしたのか、筆者の子供時代から思春期にかけての短い話を興味を持って聞けます。分からない言葉はネットからダウンロードした無料のJishokunChineseが十分役立ちました。そもそも読めない文字、言葉は辞書を引けないのですが、手書き入力を使って引くことができました。ただ、リスニングの方はかなり速く感じます。パソコンのプレイヤーで再生速度を下げて、発音をゆっくり聞きました。例えば同じように聞こえる「小」と「少」では子音が違うのがよくわかります。陳淑梅はきれいな日本語を話しますが、中国語で話すときには特に子音をはっきり発音していて、とても参考になります。

自学自習だとどうしても発音の習得が難しいですが、こればかりは「本場の」中国人に教えてもらう必要がありそうです。ネットで日本語と中国語の交換学習をしようと思ってはいますが、自分と相手との時間調整がどうかなと思案中です。今のところは「NHKゴガク」アプリの「声調確認くん」を利用するほかに、iPad、iPhoneのSiriを中国語に設定して天気、時間、ニュース、道案内を試して遊んでます。発音のコツがあるとすれば、日本語より子音をずっと強く発音することでしょうか。中国人の団体がやかましく騒いでいるように聞こえるのはこのせいかも知れません。私の今のレベルはコンビニで買い物をしたり食事に行ったときに中国人店員相手に簡単な会話ができる程度です。外国人(相手から見れば)が一生懸命に自分の母国語で話そうとするのは嬉しいもののようで、親切に発音を直してくれたりします。

今はKindleで328円のChinese Short Storiesを買ってリーダ画面をスクリーンショットし画像ファイル化し、それをPDFファイルに書き出してGoodNotesで蛍光マーカー、アンダーライン、書き込みをしながら読んでます。紙の本をスキャナで画像化するよりずっときれいに早く電子化できます。この本は英語ですが、ピンイン、語彙、英語訳がとても読みやすく構成されていて、シリーズになっているので、読み終えたら次の本にかかる予定です。前の「茉莉花」にしても原語を通して異文化に触れるのはとても面白く、ここしばらくは中国語に専念しそうです。