ニブダリヤ天の神

「ニブダリヤ天の神」です。ニブダリヤとは「いつも眠っているひと」のことです。どこのしまく婢ばか分からないところは赤字で示しました。また、「はたらちゅんつんさん」、「らちふーさら」と話者が間違っているところも赤字に直しました。田舎では「日」を「ひー」と発音しますが、首里言葉では「懲ー」です。どちらかに統一せず、あいまいになってます。「あーがい」、「ずみ」は間投詞の様ですが、「あーがい」は不明です。「ずみ」は宮古の方言で、「よい」という意味です。女性の話者はうちなーぐちに自信がないのか、心もとない話しぶりです。
※沖縄語教育研究所の國吉眞正さんに校閲していただきました。
=ニブダリヤ天の神=
んかしんかし宮古なーくんかい、ふゆーなむんわかさるうみちゅーたん。くぬ瀞きがー、はたらちゅん廙んさん、らくじんむちなららんがやー。うりびけーいかんげー廒、ゆるいゆ彩ーちょーいびーたん。

若者 はー。いよーあらんぐ婢じんからんがやーやー。

天の神 あーがい。えー、えー。りゅーぐーかみよ、あみたま廒ーぎ廒らさに。なーじまぬっちゅからにげーょーん廙ち、あーがいばまかみからのけやん。うね。

竜宮の神 あー!あんや廒杖。あんちゃぐ婢、近頃ちかぐろあみたま歹く廒ねーたんやー。廒んかみ、うんじゅが嬨ニブダリヤやさ。うね!

若者 やみ!あみりゅうぐうかみぬ、廒んかみんかいぎたるあみたま嬨や廒杖。やさ、杖ーく婢かんげーたん!

くぬ婢し宮古なーくじまや、あみらん。はるたーはたらち、むるむんぬねーらんなとーたん。くまたるっちゅちゃーや、する廒、ばまたきんかい、あまいぬにげーうさぎとーたん。

若者 むらぬっちゅちゃーんねー、あみらするく婢ぬないびーん。あみらしさーらんにんかいじんはらり。

若者 おっほん。りゅうぐうかみよ、ん嬨やる。廒んかみ嬨やる。此間くねーだやか、なー懲んうふあみたまなぎらし。

竜宮の神 は、は、は、は。ニブダリヤぬ揄ーがきとーん廙しぇ、みじらさん。あんしぇ、うり、うり、うり、うり。

村人 うね、あみ嬨ー!本当ふんとーあみあみゃん。
村人 ふゆーなむん廙、うむとーたしが、あみらするく婢ぬなゆん廙しぇー、すれー、ちびらーさん。ずみ

うりからぬ廙しぇー、あみるかーじ、瀞きがじんむちんかいな廒ゃーびたん。
やしがあるく婢

天の神 あー、あー、ぬーやがなまむのー?にんじんぶんぜーぬ、かみぬねーびすん廙しぇー、ゆるさん!りゅーぐーかみよ、うぬ瀞きがかちみれー!

瀞きがぬちかじばまたきま廙ゃーびたん。

若者 ばまかみしーたしけ廒みそーり。んねー宮古なーくじまぬっちゅすくたーるだき嬨やいびーる。

天の神 あーがいぬーん廙が!にんじんぶんぜーし、かみぬねーびすん廙しぇー、あーゆるさん!

竜宮の神 やさ。んだますん廙しぇー、ちゃーしんゆるさらん。

小浜の神 んー、あん嬨や廒杖。やしがよー。廒んかみ、にーぶいびけーんしぇー、ひ婢々{び婢}ぬくちさんからん。廒んかみっさん。また、にんじん惘ーかみ惘ーちげーからん。あしりさるりゅうぐうかみかみらーしくねーん。やしが、たーやかわっさしぇー、かみ々婢、むらぬっちゅちゃーだまちゃる揄ーやさ。あんすかかみんかいないさらー、かんさっとーる疫病やくびょーがみないしぇー、しやさ。

若者 わぁー!

ばまかみや、瀞きが疫病やくびょーがみんかいーたん。

わい