沖縄文字フォントをインストールしていない場合は、こちらのPDFファイルでご覧ください。
○許田の手水
私が聞き取ったものを、そのまま表示しています。沖縄語を話す会の國吉さんに見ていただき、後日修正の予定です。
※修正版はこちらのPDFファイルをご覧ください。まだまだ長音の聞き取り、沖縄語独特の発音について、勉強不足を感じました。お恥ずかしいながらも、私の聞き取り結果を修正していただいたところを赤字で表示しています。なお、シナリオについていただいたコメントは以下です。
・うりにしん:どこの言葉か不明。
・恋心抱ちゅん:表現が日本語としてもおかしい。
・うんじゅぬ:「うんじゅが」(あなたの)が普通だが、最近は「ぬ」を使う例がある。
・慣わち:発音が悪い。「慣わし」
・思よーいる:表現がおかしい。
・たんかすん:「たぶらかす」を適当に沖縄語化したもの。
・嬨ーぬたき:「たきぶん」とすべき
・間におー廒:造語でしょうか。
シナリオライターは一層の沖縄語の勉強が必要と思われます。
昔ぬ沖縄歹て、同ぬ村ぬ親ぬ定みたる相手婢にーびちすしやいびーたん。他所ぬ村ぬっ人婢か、また身分ぬ違える侍婢ぬにーびちや、考ーららん事やいびーたん。
ある日、首里ぬ若さる侍山戸ぬ名護ぬ許田んかいぬ道、急じょーいびーたん。
おー、うれしん暑さぬ。喉ぬ乾き廒。おー、くれー見事ぬ清ら水!おー、飲み欲さしが、手ぬ汚れ廒。
側んちゃく婢、清らさるみやらびぬ水汲どーいびーん。
あんし、清らさるみやらび!
山戸や一目し、恋心抱ちゃびたん。
あのー、みやらびよ、水飲み欲さしが、くまねーぬーぶぬ代わいないしらねーらん。手し掬い廒しん、我ー手や汚りー廒。どー廙ん、うんじゅぬ手し掬廒、飲ま廒婢らんさんがやー。
初み廒行逢る御方んかい、手水うさぎーるくとーないびらん。
昔から、手水や志情き通わする時にする習わちやいびーたん。
ま、待っ廒婢らし。水し飲まち婢らさんだれー、我んねーくぬ川んかい飛び込もるく婢んかいないん。
仕方ねーやびらん。あんせー、くりし宜さいびーみ。
ん、ん、ん。はあー、なーちけーん飲ま廒くり。うんじゅぬ名や何ん廙?
あいえー!うー。玉津ん廙言ちょいびーん。
かんし、二人や思むよーいる仲んかんないびたん。
やしが、玉津ぬ村歹て、身分ぬ当らんにーびちや許さらんく婢。
玉津よ、百姓ぬ女ぬ分際し、御侍たぬかすん廙っしぇー、恥知らやー。
村ぬ男んあらん、首里ぬ侍婢まじゅんない杖。胴ぬ丈知らんやー。
許さん!
あんし、玉津や浜歹て打ち首んかいないびたん。
どー廙ん、どー廙ん、助け廒呉みそーり。っ人思いる心ー誰が止みーるく婢ないびーが。
うぬ時、山戸やみやらびぬ打ち首あきらみししっ廒、早馬かきたん廙ん。
玉津、なましぐに助きがしぐ婢、ちゃーがな間に合廒くり。
(以下略)